ご葬儀お役立ちコラム

「香典」の歴史

こんにちは、小山あんしん葬祭です。

葬儀の際に持参する「御香典」はどうして「香典」というか?
今回は香典の歴史についてお話しします。



香典の歴史はかなり古い



今でこそ香典=お金、という認識が強いですが、金銭を意味する文字ではなく「香」という文字が使われているのは、元々香典がお金ではなく線香の事だったからです。



葬儀の際に、故人に様々なものが捧げられていました。
香典(線香)はその捧げ物の一つです。
線香の他には、お花、食べ物などがその代表的なものです。
今でも、香典、供花、供物などと呼ばれ、ご葬儀の際には故人に捧げられています。



葬儀の際、線香を絶やさないようにするというのは今の世でも続いている風習です。



仏教的な考えでは、仏様の食べ物は「香」であるとされ、故人への捧げ物としても線香は欠かせない物でした。
しかし、昔の線香は現代の線香ほど長持ちせず、また高価であったことから、葬家のみで線香を準備するのが大変であったため、親族、知人が持ち寄って線香を準備していました。



これが香典という言葉の始まりだと言われています。

線香を故人に捧げる様になったのは、仏様の食べ物が香であるからという理由もありますが、実際は臭いの防止だと考えられます。



今の様に冷蔵技術が無かった時代、ご遺体が腐敗していくのが早く、室内に充満していく腐敗臭の対処は切実な問題だった事でしょう。



その為、線香は葬儀には欠かせない物となっていたのです。




香典を金銭で供えるという形式は、室町時代後期、上流階級の武士の間で始まったと言われています。
時代と共に長持ちする線香が出来るなどの理由から、線香を持ち寄る必要もなくなっていったため、次第に線香ではなく、金銭を供えるという形式が広まっていきました。



今でも、香典という文字にその名残を残しています。



 



小山市ので家族葬・ご葬儀の事なら