ご葬儀お役立ちコラム

【旅支度】

【旅支度】
栃木県小山市でお別れのお手伝いをさせていただいております、小山あんしん葬祭です。
故人様をお棺にお納めする際、【旅支度】を整えます。
「彷徨わずにあの世へ行けるように」という意味を込め、縫い目の糸は留めず、裏地もない白い着物【経帷子(きょうかたびら)】を着せます。
【白足袋】は、左右を反対にして履かせます。
旅の道中でお怪我をしないように、膝を保護し、足を護るための【脚絆(きゃはん)】、旅の途中の日差しから守れるように【手甲】をつけます。
編み笠をする際に額が傷つかないように、三角の形をした【天冠(てんかん)】を額につけます。現代では見栄えがよくないという理由もあり、頭の近くにお入れします。(懐に入れる場合もあります)
【頭陀袋(ずだぶくろ)】に、【六文銭(ろくもんせん)】を入れ、故人様の首に下げるか、懐にしまいます。現代では、紙に印刷された六文銭を入れます。六文銭は、六道にいる地蔵菩薩に渡したり、三途の川の渡り賃とされています。
故人様が生前使用していた【数珠】があれば、一緒に持たせます。数珠には、煩悩が消える力があるとされています。
旅の途中での天候の変化にも対応できるように【編み笠】を頭上に置きます。
左右反対にした【草鞋(わらじ)】を足元に置いて、険しい旅路に耐えられるように【杖】を利き手側に置き、旅支度は完了します。
何事も簡略化されていることが多い現代ですが、なぜそれを行うのか、その『背景』が見えてくると、自分にとって必要なものなのか、簡略化していいものなのかも見えてくるかもしれませんね。
小山あんしん葬祭では、事前相談も承っております。
電話、メール、訪問、来社、さまざま形で対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。