ご葬儀お役立ちコラム

エンバーミング1

2020年の年間自殺者は約21,000人だったそうです。

小山あんしん葬祭でも年間数件の自殺者の方のご葬儀を小山市内にてとり行う事があります。

病気や事故でお亡くなりになる場合に比べ自殺の場合は、ご遺族が故人の自殺を止められなかったという後悔の念を強く抱いてしまう事が多い様です。

自殺される方は現役で働いている世代の方が多い為、ご遺族にとっては勿論、葬儀社にとっても自殺された方のご葬儀はとても辛いものがあります。

日本では自殺を不名誉な事と捉える傾向が強いため、出来るだけ自殺で亡くなった事を周囲には知らせないケースも多いです。

自殺の手段の7割は縊死(首を吊って亡くなる事)です。
縊死の場合、首に縄の跡がしっかり残り、顔が変色している事があります。

ご遺体を納棺させて頂く際にその部分を隠すようにしますが、最も綺麗な状態にできるのは、「エンバーミング」という処置です。

エンバーミングは、もともとアメリカで生まれた技術です。

南北戦争の時代、戦地で亡くなった方のご遺体をなるべく良い状態で故郷に届けるために発達した技術だと言われています。


エンバーミングによる縊死痕の除去

ご遺体の血液に腐敗防止の薬液を注入します。

その後、縄の跡を消すために、首の皮膚を伸ばしで窪みを浅くし、さらにファンデーションで窪みを見えなくしていきます。

さらに、生前の写真を元にファンデーションで皮膚の色を生前と同じ色に近づけていくことで、縊死の痕跡をかなり消す事ができます。



エンバーミング処置を行うと、ご遺体の表情など生前の時とほとんど変わらない状態になりますので、とても綺麗な状態でご葬儀をあげる事ができます。




また、ご遺体が2週間程度の間は腐敗する事がありませんので、ご諸事情によりご葬儀をすぐに執り行うことの出来ない場合などにはお薦めさせて頂いております。



 



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