ご葬儀お役立ちコラム

お葬式のマナー・作法
数珠、持っていますか?
2021/09/14

こんにちは、栃木県小山市の葬儀社、小山あんしん葬祭です。

今回は、お葬式や法事のときに手にする数珠の由来と使用方法についてご紹介致します。



数珠とは、
多くの小さな珠(たま)に糸を通し輪状にした法具(仏具)のことで、念珠と呼ばれることもあります。



珠の数は煩悩を表す数の108個が基本と言われています。



「本式数珠」という正式な形の数珠は宗派によって珠の数や大きさ持ち方が異なりますので、購入の際には確認が必要です。



しかし一般的には、珠の数を減らして持ちやすいように作られた、略式数珠を使っていらっしゃる方が多いです。



ちなみに数珠は、一連、二連と数えます。


数珠は紀元二世紀頃インドで生まれ、もともとは僧侶が念仏やお題目を何回唱えたかを数えるためのものです。



日本には八世紀頃伝わり、今では私たちにとって弔事では身近な仏具の一つとなりました。



珠の材料は、菩提樹の実や水晶をはじめ、鉄、赤銅、真珠、珊瑚など。
房の付いた親珠を中心に、多数の小さな珠をひとつの輪につないだものが一般的ですが、種類は宗派によって違いがあり、現在では七十種類ほどもあるようです。

数珠の珠は、通常、
108が基本で、544236272118と、数が少ないものもあります。



大晦日の夜につく除夜の鐘でも知られるように、108とは人間の煩悩の数です。
そのことからも、数珠は、仏教的には「煩悩を消滅し、仏の功徳が得られますように」との願いが込められています。


数珠には男性用と女性用があり、男性用には大きな珠を、女性用には小さな球を使っています。



また色や素材も様々で、一般に使う分であればN Gとなる色もありませんので、購入する際はお好きなデザインをお選びください。



小山市内ですと、葬儀社、仏壇店の他、ドラッグストアや100円ショップでも購入可能です。


数珠の持ち方ですが、
合掌する時は、左手にかけて右手を添えるように合わせるか、合わせた両手にかけます。

使わない時は、房を下にして握って持ちます。





 



数珠については、ご葬儀の際に必ずもっていないといけないんですか?



という質問を受ける事があります。

実際、葬儀に参列する際、



・仏様を拝むのだから、必ず持つ

・数珠を持つのは一種のマナーのようなもの

・みんなが持っているのでなんとなく

・特に必要性を感じたことはないから持たない



など人の考え方はそれぞれだと思います。




いずれにしても大切なのは、故人や仏に対する心持ち。



数珠の本来の意味を知ったうえで、相手への弔意を示すアイテムの要素をふまえながら自分自身で選択すればよいのではないかと思われます。




ご葬儀の際に数珠を忘れてしまって慌てている方が稀にいらっしゃいますが、絶対に数珠がないといけない、という事はありませんのでご安心ください。



 



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