ご葬儀お役立ちコラム

親族葬

「親族葬」って聞いた事ありますか?

家族葬という言葉であれば知っているけれど、親族葬って?と思う方が多いのではないでしょうか?

親族葬も家族葬も、葬儀業界(どこかの葬儀社)が作り出した言葉で、どちらも小規模な葬儀をイメージし易くする為に作られた言葉です。



昭和の時代までは、自宅で葬儀を執り行う事が一般的でした。

また、サザエさん一家の様な家族3世代同居という家族は珍しくありませんでした。

ひとたび親族やご近所の方の葬儀となると、一家総動員という勢いでご近所中の方々が集まり、葬儀の準備〜葬儀・告別式が行われていたこの時代の葬儀はとにかく御葬家も大変だった様です。



その大変さを解決する形式として現れたのが、葬儀社の葬儀会館で葬儀を執り行うというスタイルです。



自宅に大勢の人達が来るというのは、御葬家にとっての負担が大きく、葬儀会館での葬儀は御葬家の負担を一気に軽くするものでした。



また葬儀には当日どれくらいの方々が参列するのか事前にわからない為、自宅での葬儀に比べて、沢山の会葬者が葬儀に参列できるというのもメリットでした。



この様に、十数年前までは、大きな葬儀会館で大人数の方々に参列頂く大規模な葬儀という形式が一般的でした。

葬儀とはそうあるべきもの、という考えが昔から受け継がれていましたので、そこに特別な疑問を抱くことも少なかったでしょう。

しかし時代は移り変わり

・葬儀にお金をかけたくない
・少人数でゆっくりと送ってあげたい
・勤務先やご近所には知らせたくない

など様々なニーズから、小規模な葬儀というスタイルが注目されて来ました。



小規模な葬儀を最もイメージしやすい言葉として生まれたのが、「家族葬」でした。



この家族葬と呼ばれる葬儀スタイルは、ここ数年で葬儀の最もポピュラーなスタイルとまでになりました。

しかし家族葬の定義は、小規模な葬儀というだけで、家族葬ってどの親族まで呼んでいいのか等、明確な決まりがあるわけではありません。

強いていうなら、誰が参加するのかが予め分かっている葬儀というくらいです。



このアバウトな線引きをより明確に区分け出来るようにしたのが「親族葬」という言葉です。

家族葬と親族葬の参列者の線引きの違いはこうです。

(*葬儀社によって解釈の違いがあります)

「家族葬」

故人の子、孫



「親族葬」

故人の子、孫、兄弟等


家族葬は故人の直系家族のみで執り行う葬儀で、親族葬は家族葬よりも参列する親族の範囲を広げた葬儀です。



どの様なスタイルの葬儀を選ぶにしても、後々後悔のない様にしたいですよね。






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