納棺師の価値

「おくりびと」という映画でその存在を多くの人に知られる様になった、納棺師。
納棺師と伝えてもピンと来ない人でも、「ほら、あの、おくりびとの」と伝えると、殆どの方がピンと来るのではないでしょうか。

納棺師がご遺体を棺に納棺してくれる仕事ということはなんとなく理解出来ても、納棺だけなら葬儀社がやってくれる為、納棺師への依頼の必要性を感じない方が多いのもまた事実です。

葬儀に携わる仕事をする立場として、納棺師への依頼の必要性を問われるなら、「是非依頼して頂きたい」です。

その理由は、納棺前の納棺師による処置にあります。

納棺前に納棺師は、ご遺体を綺麗に見せる処置を行います。
肌にハリをもたせ、開いた口を閉じさせるなどにより、お顔に生前の頃に近い表情を与えてくれます。

故人の表情は、最も葬儀で印象に残るものです。
また、この世で最後に見る故人の表情だからこそ、キレイにして差し上げたいですね。

「いい葬儀だったね」の裏側には、納棺師の存在があります。

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