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【 葬儀業界の三国志 】
2021/11/02

【 葬儀業界の三国志 】


こんにちは、小山聖苑葬儀受付店の小山あんしん葬祭です。

 

皆さんは三国志をご存知でしょうか?

魏・呉・蜀のあの三国志です。

映画やアニメ、漫画、ゲームなどの題材として取り上げられ、日本の娯楽文化にもかなり浸透していますので、馴染み深いと感じる方も多いのではないでしょうか。

 

今回は現代の葬儀業界における三国志ともいうべき、葬儀3大業態についてお話し致します。

 

 

現在の葬儀業界

最近はインターネット上の情報のおかげもあり、家族葬という言葉が随分と世の中に浸透してきたように思えます。

 

家族葬=少人数のお葬式、という解釈は概ね正しい認識です。

それ故、大人数の集まる葬儀こそ理想的な葬儀であり、少人数の葬儀なんてみっともない。家族葬なんて恥ずかしくてできない。

と、10程年前までであれば、言われている地域も多かったのですが、現在コロナ禍の影響もあり、実際に家族葬を選択する方がとても増えています。

 

小山市においても家族葬を希望されている方は非常に多いという印象を受けています。

家族葬は家族葬ホールで行うものという印象を持っている方も多いかもしれませんが、100名以上の参列が可能な小山聖苑での葬儀であっても、家族葬の形式で葬儀をあげられる方がいらっしゃいます。

 

家族葬がかなり認知されてきているとは言え、やはり葬儀についてはよくわからない部分が多い、というのが一般消費者の意見ではないでしょうか。

確かに消費者にとって葬儀業界は分かりにくい業界だと私自身も感じますし、事実よく分からない業界だと言われる事の多い業界です。

 

 

現在の葬儀業界は3つの業態がしのぎを削る三国時代です。

互助会葬儀社、専門葬儀社、インターネット葬儀社という3業態で構成されています。
それぞれどの業態が魏・呉・蜀に当てはまるのかは難しいところではありますが、それぞれの業態について簡潔にご説明いたします。

 

互助会葬儀社

互助会葬儀社とは、互助会という会員制度を持っている大手葬儀社です。

 

強大な資本力を背景に、テレビをはじめとした広告と、圧倒的な人員を動員した営業でその存在感を示している葬儀社です。

 

葬儀社における互助会という制度は、経済産業省が認可している「前払い式割賦販売」制度のことを言います。

 

簡単にいうと、葬儀積立です。

将来必ず必要となるお葬式に備え、毎月数千円を積み立てていく仕組みです。

 

一見お得そうに見える互助会ですが、下記のようなメリット、デメリットもありますので、しっかりと理解してから加入される事をお勧め致します。

 

「互助会のメリット」

・互助会に入会すると、葬儀費用の割引がある

・毎月の掛金は負担の少ない金額になっている事が多い

・入会しているという安心感がある

・大きな葬儀式場を持っている

 

「互助会のデメリット」

・互助会は葬儀社毎に独立している組織なので、互助会に加入していると、他に条件の良い葬儀社があったとしても他を選べない。

・満期を迎えても金銭が戻ってくる訳ではなく、あくまで葬儀サービスが提供される

・互助会の積立金だけで全ての葬儀費用をまかなう事は難しく、ほとんどの場合追加費用が必要になる。

 

上記のようなデメリットを知らないまま互助会に加入してしまうと、追加金額や解約時の手数料等でトラブルになる可能性があります。

 

とはいえ、

加入している互助会の解約は可能で、解約すると掛金の8割程度が返金されます。

 

 

専門葬儀社

昔ながらの街の葬儀社です。

地縁人縁を駆使し、フットワーク軽く、お客様に愛される葬儀社を目指している会社が多いのが特徴です。

地域の中小葬儀社のほとんどが専門葬儀社という事になります。

 

専門葬儀社のメリット、デメリットは下記の通りです。

「メリット」

・地元密着の葬儀社が多い

・互助会葬儀社に比べると葬儀費用が抑えられている場合が多い

・独自の会員制度を設けてる場合、会員割引価格がある

 

「デメリット」

・会社の規模が互助会葬儀社に比べると小さい

・葬儀料金が不明瞭な会社も多い

 

専門葬儀社業界では、昔ながらの葬儀社と、時代の変化に合わせてサービス内容を新しくしていく葬儀社との2極化が進んでいます。

 

 

インターネット系葬儀社

ここ10年でその知名度を大幅に上げてきた新興勢力の葬儀業態です。

インターネット系葬儀社の最大の特徴は、葬儀社と言いつつ、自社では葬儀を執り行わないという事です。

地域の店舗や事務所を持たず、もちろん社員も配置していません。

インターネット広告を出し、葬儀を必要としている顧客を集客し、葬儀の依頼を受け際は、契約している地場の互助会葬儀社や、専門葬儀社へ葬儀の施行を依頼します。

その為、インターネット系葬儀社に葬儀を依頼したとしても、結果的には地元の葬儀社が故人のお迎えから火葬までの全てを執り行います。

 

インターネット系葬儀社は、葬儀社の様なネーミングになっているので紛らわしいのですが、実態は葬儀社を紹介してくれる「紹介会社」です。

 

 

「メリット」

・葬儀料金がインターネット上に記載されていて、安心感を感じる。

・インターネットで簡単に検索できる

 

「デメリット」

・決して葬儀代金が安いとは限らない

・葬儀を依頼した会社と葬儀を施行する会社が異なる

 

 

葬儀に後悔がないように

こうして見てみると、一言で葬儀社と言っても業態により随分と特徴が異なり、同じ家族葬と言っても、この3業態のいずれの葬儀社に葬儀を依頼するのかによって葬儀代金も変わってきます。

なるべく費用を抑えた家族葬を希望していたのに、もっと費用を抑える方法があったなんて、という後悔を後々しなくよいいように、葬儀については事前にリサーチしておくと良いですよ。

 

皆さんが知らないところで葬儀業界も変化し続けています。

葬儀業界の三国志に終止符を打ち、業界を取りまとめる勢力は何処なのか?

はたまた、第4の勢力が台頭するのか?

今後の葬儀業界三国志をお楽しみに。

 

葬儀業界で今主流となってきているのは家族葬も、数年後には別の形式の葬儀が主流となっているかもしれません。

 

 

小山聖苑での家族葬・ご葬儀のご相談は小山あんしん葬祭にお任せください。

ご葬儀を温かな思い出に致します。

 

 

小山聖苑葬儀受付店小山あんしん葬祭