ご葬儀お役立ちコラム

お葬式のマナー・作法
弔電の送り方とマナー
2021/08/03

こんにちは。栃木県小山市の葬儀会社「小山あんしん葬祭」です。

今回は、社会人になると送る機会が稀に訪れる「弔電」についての手順とマナーについてお伝え致します。


弔電とは、

故人への弔意(死を悼み弔う心)を電報という形で遺族に伝えるもので、

通夜や葬儀・告別式に出席できない場合に送ります。


どちらかに参加できる場合は、弔電を用意する必要はありません。


家族葬の場合や、「香典・供花・供物は辞退いたします」といった案内がある場合でも、弔電は送っても問題がないとされています。

「弔電の申し込み方法」

弔電にはインターネットで申し込む方法の他に、電話や郵便局で申し込む方法もあります。


電話で注文する場合は、

115
番にかけて、オペレーターとやりとりをしながら文面等を決めていきます。19時までに申し込めば当日に配達してくれるので、緊急時に便利なのがメリットです。


郵便局で申し込む場合は、

窓口を訪れる必要がありますが、手書きの文字を送れたり、追跡サービスで配達状況を確認できたりする等のメリットがあります。


インターネットで申し込む場合は、

例文を参考にしながら文章の記入でき、完成形のプレビュー確認や、画面上で弔電の台紙を選ぶことができる等のメリットがあります。

最近ではインターネットからの申し込みが一般的になっています。

「インターネットでの申し込み手順」

弔電の申し込みには通夜や告別式の日時と式場、喪主の氏名等の情報が必要となりますので、申し込み前に必ず確認しておく事が必要です。


① インターネットでは、まず台紙を選択

② 自分の連絡先、送り先の住所、届ける日時、時間帯、喪主の名前等を入

③  お悔やみの文章を入力

 支払い情報を入力し完了


お悔やみの文章がうまく書けない場合は、例文を参考にするとよいでしょう。

また、届け先が遠方の場合は、早めに手配するようにしましょう。


「弔電を送る際のマナー」

弔電を送る際、気を付けたいマナーがいくつかあります。

形に残るものなので、特に「忌み言葉」の使用には注意しましょう。

弔電で避けるべき忌み言葉の例

・重ね言葉(いろいろ、ますます、重ね重ね)

・繰返しを連想させる言葉(再び、再度、また)

・不吉とされている数字(4四、9九)


「弔電を送るタイミング」

弔電を葬儀式場に送る場合、

通夜式が行われる葬儀の場合は通夜式の前まで、

通夜式が行われない葬儀の場合は告別式の前までに届くようにするのが基本です。

通夜、葬儀・告別式が自宅で行われる場合は、

受取人となるご遺族が通夜や葬儀の直前まで準備に追われている可能性もあるため、弔電が開式直前に届く事がないように手配しましょう。


「宛名」

弔電の宛名(受取人氏名)は一般的に喪主の氏名を記入します。

万が一、喪主の名前がわからない場合は「○○家 ご遺族様」というように故人の家族宛てにします。

「差出人」

差出人の部分に氏名しか記入されていないと、故人と差出人の関係性がわかりません。遺族に余計な手間や気遣いを増やさないためにも、氏名とともに故人との関係性をわかるように明記します。


会社関係であれば、

「株式会社○○ 営業部~」というように、会社名と部署名、肩書きを併せて記入しましょう。


プライベートであれば、

○○学校 年卒業~」「○○学校 ○○クラブ 会長~」等と記載します。

通夜や告別式に参列できないからといって、必ず弔電を送らなければならない訳ではありません。

しかし故人と関係が深かった場合、弔電で弔意を伝える事は送り主にとって礼を尽くす行為でもあり、また遺族にとっての慰めにもなります。

また礼儀でせっかく弔電を出すなら、間違いはなくしたいもの。
いざというときに慌てないためにも、今のうちからマナーを覚えておくと安心です。