ご葬儀お役立ちコラム

お葬式のマナー・作法
[葬儀のマナー] 葬儀での服装
2018/12/13

[葬儀のマナー] 葬儀での服装

022b1ae3fc37314b25f1d8cd74d15946_s.jpg


通夜や葬儀に参列することは、そんなに頻繁にある事ではありませんよね。

ごくたまにしかないですし、服装に関して学校で教えてはくれないので、実際にその機会が訪れると、どういった服装で参列すればいいのかよく分からない、とおっしゃる方もいらっしゃいます。

葬儀のそのものに関しては、地域によってしきたり等の特色があったりもします。小山市、下野市、野木町では班内さん、床取りさんという風習が残っている地域もあります。

しかし、服装に関しては、小山市、下野市、野木町等地域別のしきたり等はありません。

男性も女性も、和装と洋装がありますが、最近は洋装で参列される方が殆どです。

 

男性編

【スーツ】

通夜や告別式に参列する際、男性は基本的にブラックスーツ(準喪服)を着用します。濃紺やダークグレーのスーツでも構いません。

ブラックスーツとは、黒無地のスーツの事をいいます。紳士服売り場では、フォーマルウェアと呼ばれます。スーツにはボタンが一列のシングルスーツと、ボタンが2列のダブルスーツがあります。最近はシングルスーツを着る方が増えていますが、どちらを着ても大丈夫です。
しかし、ブラックスーツといっても、黒色のビジネススーツを通夜や告別式で着る事はマナー違反となりますので注意しましょう。

その理由は、

喪服とビジネススーツでは生地のつくりが異なっているからなんです。

喪服は光の当たり方が変わっても光沢が出ないように特殊な加工が施されています。それに対してビジネススーツにはその加工が無く、光の当たり具合によってはグレーに見えたりする場合があります。また、ビジネススーツには、一見すると分かりにくいストライプデザインが入っている場合もあり、通夜や告別式の場には好ましくありません。


【ワイシャツ】

ワイシャツは白色で無地の物を着るのが基本です。

ストライプ等のデザインが入っているものは好ましくありません。

また、襟にボタンが付いているボタンダウンと呼ばれるシャツは、フォーマルな正装が求められる場で着るのは控えましょう。

ボタンダウンシャツは、ポロという馬上スポーツの際に着られていたポロシャツを元に開発されたという起源をもっており、フォーマルな場にスポーツウェアは適さないというのがその理由です。


【ネクタイと靴下】

ネクタイは光沢のない黒色をつけましょう。

結び方に決まりはありませんが、若い方から年配の方まで幅広く使われる、最もシンプルな結び方であるプレーンノットが適しています。

ネクタイをする際に気を付けなければならないのは、ネクタイの結び目の下にディンプル(くぼみ)を作らない事。ディンプルは、ネクタイを「立体的」に「美しく」、「華やかに」見せるためのものなので、通夜や葬儀に場にはふさわしくありません。

ネクタイピンをつけるのはNGです。

男性は結婚指輪以外のアクセサリーをつけるのは避けましょう。

靴下は黒色でなければなりません。ワンポイント柄や地模様の入っているものも避けましょう。

仕事場である会社から通夜へ直行する場合など、どうしても黒色のスーツの準備ができない場合もあります。しかし黒色のネクタイと靴下に関しては、コンビニエンスストアや100円ショップでも販売されており、比較的簡単に手に入ります。

急な通夜の場合でも、途中で購入し、黒色のネクタイと靴下に替えてから参列した方が礼儀でしょう。


【靴とベルト】

靴とベルトは黒色で統一します。

フォーマルな場で最も適している靴はつま先に横一文字のラインが入ったストレートチップというデザインのものです。つま先に何の飾りもないプレーントゥというタイプの靴でも問題ありません。

ビジネスの場でよく履かれる、Uチップやウィングチップと呼ばれるタイプの靴はなるべく避けた方が良いでしょう。

靴とベルトに関しては、革製の物は殺生をイメージするので合皮製でないといけないと思っていらっしゃる方も多い様ですが、実際はそんなにこだわらなくても大丈夫です。必ずしも合皮製でなければならない訳ではなく、革製でも大丈夫です。

昨今では、通夜振舞や精進落としの料理に肉や魚が普通に使われていますし、葬儀社でも革靴を履いているスタッフも多いです。

なのに葬儀に参列する人だけが革製品NGというのは理屈に合わない話です。

さすがにワニ革や蛇革など模様のあるものは避けましょう。


女性編

【服装】

通夜や告別式に参列する際、女性は、アンサンブル、ワンピース、ツーピス、パンツスーツ等、色を黒に統一していれば、どれを着ていても失礼には当たりません。

その中でも着用している方の割合が一番多いのがアンサンブルです。

アンサンブルとはフランス語で「組合せ」という意味なのですが、喪服としてのアンサンブルは、「黒のジャケットと黒スカート」、「黒のブラウスと黒のスカート」という組合わせになります。

アンサンブルは流行り廃りが殆どありません。その為、落ち着いたデザインのものも多く、インナーのコーディネートにも悩むことが無い事から、幅広い年代の方が着用しています。

また、妊娠中の方でも着られるタイプもあり、体形を選ばないのもアンサンブルが選ばれている理由の一つです。

購入する際は、長く着る事を考えて出来るだけシンプルなデザインを選んでおいた方がいいでしょう。

スカートの丈は、椅子に腰かけたときにひざが隠れるくらいの丈が目安です。

 

 

【髪型とメイク】

派手さのないシンプルな髪形が基本です。ロングヘアの場合は、黒いゴムやピンでまとめる程度に留めておき、髪飾りなどは出来る限り着用を避けます。どうしても使用する場合は、光沢のない黒のリボンやバレッタでコンパクトにまとめましょう。

メイクも出来るだけ控えめにし、口紅もナチュラルカラーにとどめておきましょう。
マニキュアは落としていくのがマナーです。

 

【アクセサリー】

元来、通夜や告別式で、結婚指輪以外のアクセサリーは身に着けないのがマナーとされていました。しかし、宝石の中でも控えめで、涙のしずくとして悲しみを表すという真珠は、アクセサリーとして着用しても良いとされており、アンサンブル等洋装の場合は、真珠のネックレスをつけるのが一般的になっています。

また、必ず一連のものを選びましょう。二連のものは「重なる」という意味に繋がるので弔事には向きません。

真珠の色は白以外でも、グレー、黒であれば大丈夫です。

 

【履物とバッグ】

履物とバッグはシンプルなデザインのものを選び、黒色で統一しましょう。

 

女性の靴はピンヒールなど細く高いデザインのものやカジュアルなデザインのものは避け、パンプスのようなものにしておくのが無難です。

ヒールの高さの目安は3cm~5cm。ヒールが無い靴の方が楽なのですが、ヒールが無いとカジュアルな印象を与えますし、喪服とのバランスを考えるとある程度高さがあった方が良いでしょう。

色は光沢のない黒を選びましょう。

 

バッグは布製で金具の飾りが無いものを選びましょう。



小山あんしん葬祭は、小山市、下野市、野木町を中心に、
地域性のあるお葬式に対応した、地域に根付いた安心の葬儀社です。
自社の「小山あんしん葬祭ホール」、公営斎場「小山聖苑」で、
負担の少ないご葬儀を執り行うことができます。

なんでもお気軽にお問い合わせ・ご連絡ください。